最近のソナタ・アークティカについて、私が思う事を話したいと思います。
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00年代前半、胸キュンなメロディで日本のメタラーを熱狂させたフィンランド出身のパワーメタルバンド、それがSONATA ARCTICAです。

私はちょっとメタルに目覚めるのが遅かったので、彼らのアルバムで初めて聞いたのが3枚目の「Winterheart's Guild」でした。
美しく透明感のある旋律、心地良いスピード感、そして感情豊かに歌い上げる絶品ヴォーカル……。メタルを聞いて日が浅かった私は、一聴してあっという間に彼らの虜になってしまいました。
急いで1枚目「Ecliptica」、2枚目「Silence」を買って、完全にソナタマニアにw 来日公演にも行きました。
それから発売された4枚目「Reckoning Night」もすぐに買い、とても気に入りました。


当時、先輩格であったSTRATOVARIUSやROYAL HUNTがイマイチパッとしていなかった事もあり、メタラーの彼らに対する期待は高く、私も「先輩達がダメになっても、彼らがいる限り、美しき北欧のヘヴィメタルは安泰だな」とか思っていたんですが……。


5枚目「Unia」から雲行きが怪しくなっていきます。
スピード感の減退、印象的なメロディの減退……。キーボードを使った美しさだけはあったものの、どうも冴えない作品に。

その後も出す作品出す作品、どうも煮え切らないモノばかりになってしまい、更に2007年に脱退したギタリストのヤニ・リーマタイネンが新しく作ったバンドCAIN'S OFFERING(ケインズオファリング)が本家を伝統を色濃く受け継いだ素晴らしいアルバムを発表。
日本のメタラーはみんなCAIN'S OFFERINGの方に注目してしいまい、10年代に入る頃には彼らの人気も下火になっていきました。

で、それが今でも続いている……
というのが、私の思うソナタです。



これを書いてる時点での最新作「The Ninth Hour」は実につまらない作品でした。対してCAIN'S OFFERINGの最新作「Stormcrow」はおしっこが漏れちゃうほど素晴らしい作品でしたw

音楽の楽しみ方は人それぞれだと思います。ミュージシャンの人間性の部分(例えばSNSでの発言とか)まで入って楽しむ人もいると思いますが、私はそこまで踏み込まないタイプです。
ミュージシャンに関わらず、例えば声優さんとか作家さんとか、そういう人達のSNSなんかはほぼ見ません。個人の考えと生む作品とはまったく別と考えているからです。

ミュージシャンで言えば、純粋にアルバムが自分の好みかそうでないか、それだけで判断しています。
トニー・カッコ(ソナタのヴォーカル兼リーダー)の心情にどういった変化があったのかは分かりません。ただ、本人が変わる事を目指して今の方向性にして、それが私にとってNGならば、私にとってソナタは好きなバンドではなくなるわけです。

ケインズはこれからも同じ路線で頑張ってほしいし、ソナタは早く昔に戻ってほしいと思っています。



ここまで書いて、「自分ってワガママかな…」と思う時もありますが、でも結局は趣味の事だし、そこは基本的に「自分本位」で良いと思うんですよね。



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