最強ビジュアル系と呼ばれたバンドの最高傑作アルバム!

817aFFincrL._SX355_

98年にヴィジュアル系バンドMALICE MIZER(マリス・ミゼル)によって発売された彼らにとってメジャー2枚目のアルバムです。
読みは「メルヴェイユ」。

98年当時、音楽シーンはヴィジュアル系ブームの真っ只中でした。
黒夢GLAYL'Arc~en~Cielらが業界を温め、La'cryma ChristiSHAZNAFANATIC◇CRISIS、そしてMALICE MIZERと言ったバンドが出てきた事でヴィジュアル系ブームが爆発しました。
中でもMALICE MIZERは素顔が分からないほど徹底したメイクと衣装、そしてシアトリカル(演劇的)なパフォーマンスで、他のV系バンドとは一線を画す存在でした。

95年にヴォーカルとしてGackt(ガクト)が加入。そして98年に本作が発売されました。
マリスの中で最も有名な曲であろう「月下の夜想曲」も収録されています。
MALICE MIZERの全盛期はまさにこの時だったと思います。


さて、私はと言うと、ヴィジュアル系のファンというほどではなかったんですが、テレビの音楽番組をつければ誰かが出ていた時代でしたので、人並みに気にはなっていましたね。
私が本格的に音楽にハマるのは99年にJanne Da Arcがデビューしてからだったと思います。

そんな私でもマリスは強烈に気になる存在でした。ヴィジュアル系の名に恥じない、とにかく超ド派手なその見た目にヤラれましたね。あんな格好してたら、誰でも気になるっつうの(笑)。
確か「笑っていいとも!」にもそのまんまの衣装で出ていて「この人達すげえな…」と思ったものです。

で、近所のCDショップに行ったらたまたま本作が売っていて(しかも初回限定版)、何気なく買って聞いたらすぐに虜になってしまいました。


ヴィジュアル系と言えども、基本はロックバンドです。
ただ、彼らの場合は単純なロックサウンドではなく、クラシックやデジタルなサウンドなども積極的に取り入れており、まさしく「シアトリカル」な作品が多かったと思います。
また、ヴォーカルのGacktの格調高く、それでいて非常にカッコイイ声も非常に印象的で、彼のお陰でマリスは一躍人気バンドになったと私は思っています。

シングルにもなった「ヴェル・エール ~空白の瞬間の中で~」「au revoir」「月下の夜想曲」の3曲はやはり強力です。
個人的には「ヴェル・エール ~空白の瞬間の中で~」のラストのトリプルギターによるネオクラシカルなメロディを聞かせる部分が特に好きですね。
他にもデジタル色の強い「ILLUMINATI」「Je te veux」も好きです。


その後は大体皆さんも知ってる通り、紆余曲折あってGacktが脱退、ドラムのKamiが急逝、その後は以前ほど注目を浴びる事も無くなってしまい、2001年に活動停止となってしまうわけですが、彼らの残した足跡は大きいと思います。
できればGacktも入れて再始動してほしいんですが……やっぱり無理かな(汗)。


 にほんブログ村 音楽ブログ HR/HMへ