小室哲哉とYOSHIKIが組んだ奇跡のユニットが放った唯一のシングル!

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1992年に発売されたシングルCDです。2曲収録されており、1曲目が「背徳の瞳~Eyes of Venus~」、2曲目が「Virginity」の全2曲。
日本の音楽業界のビッグネームである(時代を考えると”なりつつあった”と言った方が正確かも)TM NETWORKの小室哲哉氏とX JAPANのYOSHIKI氏が期間限定でタッグを組み、発表されたシングルです。


デジタルサウンドな小室哲哉氏とヘヴィメタルなYOSHIKI氏が組むと一体どんな音楽になるのか?
作詞・作曲、共にV2名義である為、ハッキリとは分からないものの、私が聞いた限りではYOSHIKI氏が7:小室哲哉氏が3と言った感じ。
「背徳の瞳~Eyes of Venus~」が「Silent Jealousy」、「Virginity」はちょっと例えが難しいですが「White Poem I」に近いかなと思います。
と、このように全体的にX JAPANの楽曲に近い感じで、そこに小室氏のキーボードが乗っかってるという風に聞こえました。
ちなみにヴォーカルは小室氏。本当は別の誰かを立てる予定だったらしいんですが、折り合いがつかなかったみたいです。


さて、私は完全に後追いで、いつ知ったのかは覚えていませんが、少なくとも96年以降だったはず。近所の中古CDショップでたまたま見かけて即買った記憶があります。

結論から言うと、素晴らしい作品です。
特に「背徳の瞳~Eyes of Venus~」の凄まじい疾走感、間奏の美しいピアノ、そしてラストの猛烈なドラム……と、X JAPAN流ヘヴィメタルの極致がたっぷり味わえます。
前述した「Silent Jealousy」が好きならコッチも確実に気に入ると思います。
特にドラムが凄い。まだコルセットをつける前のYOSHIKI氏の半ばムチャクチャとも言える叩きっぷりが非常に気持ち良かったです。


そして小室氏の活躍ですが、曲の方はX JAPAN色が強すぎる為、曲からはあまり雰囲気は感じませんでした。そもそも作る曲のタイプが違いすぎるので、「融合」は難しいとは思ってましたけど。
ただ、ヴォーカルを担当している為、そっちでは目立ってます。上手いと言えるタイプの声ではないですが、しっかり歌えてはいるので、まあそれで良いかなと思います(汗)。


「Virginity」は一転してかなり変わった雰囲気の曲です。前述した「White Poem I」に近い感じで、アンビエントな雰囲気の中YOSHIKI氏と女性による囁くような会話が続くというモノ。
コッチも……悪くはないけど、ライブとかで受けるタイプではないので、そんなにって感じでした(汗)。


これ以降、このユニットでの活動を一切行っておらず、ちょっと残念です。
まあ、YOSHIKI氏はそれよりX JAPANのニューアルバムを……と思わなくもないので、その辺りはこれ以上言及しません(笑)。

何にしろ素晴らしい曲である事は間違いないので、是非聞いてみて下さい!


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