日本のヘヴィメタルに多大な影響を及ぼしたヘヴィメタル専門雑誌!

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1984年から発行されているHR/HM専門雑誌です。
おそらく、日本人のヘヴィメタルファンで、この雑誌を知らないという人はいないでしょう。

もちろんながら私も知っています。
大学生時代、ヘヴィメタルに興味を持ち始めた頃、CDショップの片隅に雑誌コーナーがあり、「BURRN!」もそこにありました。
当時、ヘヴィメタルの右も左も知らなかった私は、「BURRN!」を隅々まで読み漁り、様々な情報を仕入れたものです。
確か、私が買った初めての「BURRN!」の表紙はWHITESNAKEのデイヴィッド・カヴァデールだったと思います。


その後、他の様々な雑誌を読んだ「今」から見れば、「BURRN!」という雑誌は非常に個性の強い雑誌だと思いますね。
若手ではなくベテランを雑誌の表紙にする事、若手バンドの曲または新しいタイプの曲に厳しい事、日本のバンドは積極的に取り上げないなど……。
レビューにしても、編集者個人の好き嫌いが如実に現れており、嫌いなバンドなら容赦無く酷評するというスタンス。それが原因でバンド側と喧嘩になるという、前代未聞な事件も起こしています。
こうやって書くと、やたら偏向的ですね(汗)。


一般的な雑誌は普通、新しい物に対して積極的になるモノです。最新のゲーム雑誌がファミコンゲームを積極的に取り上げる事は普通しないわけです。
しかし「BURRN!」は違い、古いモノをプッシュし、新しいモノに厳しいのです。
古いモノに対して熱く、新しいモノに対して冷めている、と言っても良いかもしれません。

それはヘヴィメタルというジャンルの絶頂期が80年代で、それ以降、それを超えるブームが起きていない事に起因しています。雑誌の購入者は80年代のブームを知る中年が多く、つまり、知名度の低い若手をプッシュするよりも、80年代に活躍したバンドをプッシュする方が、売れ行きが良いわけです。



私は最初こそ毎月発売日に買っては、ボロボロになるまで読み込みました。
当時、DEEP PURPLEすらロクに知らなかった私にとっては、ベテランバンドの情報ですら新鮮で面白かったのです。

しかし、ベテランバンドの知識を十分に得て、さあこれからは新しいバンドを知っていこう! となった時、そのスタンスに疑問を持つようになりました。
だって、BABYMETALの事を知りたかったのに、全然取り上げてくれないんだもん。
その後は購入頻度も落ち、買っても昔のように読み込む事はしなくなりました。


最近は結構雰囲気も変わって随分と柔軟な姿勢になっていると思います。B'zが表紙になる日が来るなんて思ってもいなかったですからね。
が、やっぱり根幹は変わっていないと思います。

でも、それでも良いと私は思います。
新しい層を開拓するよりこれまでのファンを裏切らない方を選ぶ。そういうモノの在り方も間違っていないと思います。
もしも、私が80年代を体験したメタラーだったら、喜んだと思いますもん。

それに、たまに買う分には何だかんだ言って面白いですからね(汗)。


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