女性ヴォーカルのシンフォニックメタルを確立したバンドの傑作アルバム

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フィンランド出身のシンフォニックメタルバンドの5枚目のアルバムです。
彼らがワールドワイドで成功した初めてのアルバムでもあります。

このバンドの特徴は何といっても、ヴォーカルが女性だという事です。
女性ヴォーカルによる荘厳なシンフォニックメタルの先駆けとして、今なお先頭を走っているバンドなのです。

このアルバムでヴォーカルを担当しているのがターヤ・トゥルネンという女性で、非常にオペラ的な歌い方をしています。しかし決して付け焼刃なんかではなく、極めて上手い。
実際のオペラの世界ではどうなのかは分かりませんが、少なくともメタルやロックの世界において、ここまで歌える女性はなかなかいないと思います。

そんなターヤの声で紡がれる音楽は壮大なスケールのシンフォニックメタルです。
映画音楽か? と思えるほどのド迫力で、私は聞いた瞬間にぶったまげてしまいました。しかも映画音楽で終わっているわけではなく、シッカリと主張するメタル楽器のカッコ良さ、そしてキャッチーな歌メロと、どこを聞いても素晴らしい出来栄えです。
それら全てが混然一体となり、見事な世界を作り上げています。

一発目がかましてくれる「Dark Chest Of Wonders」。
ベースのマルコ・ヒエタラが歌う「Wish I Had An Angel」。
1曲目を凌ぐ凄まじいスケール感を持つ「Nemo」。
彼ら流のキャッチーさが詰まった「Planet Hell」「Dead Gardens」
本作最大のスケールの「Ghost Love Score」。

と、どれもこれもトンデモナイ完成度です。


2020年現在、既にターヤは脱退してしまい、別の女性が歌っています。
その人(フロール・ヤンセン)も非常に上手く、今のメンバーに不満は無いんですが、本作の神々しさは今でも色褪せていません。
女性ヴォーカルのシンフォニックメタルが聞きたいなら、まず本作から聞いてみましょう!


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