任天堂が放った異色だけど大傑作のRPGのお得パッケージ版!

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2003年にゲームボーイアドバンスにて発売されたゲームソフトです。
1989年にファミコンで発売された「MOTHER」と、1994年にスーパーファミコンで発売された「MOTHER2 ギーグの逆襲」が(ほぼそのまま)収録されています。

「MOTHER」シリーズはタレントやコピーライターとして活躍している糸井重里氏がゲームデザインを担当したゲームで、熱狂的なファンがいる事で有名です。
もちろん、私も大ファンです!

アメリカの田舎っぽい舞台、敵を殺すのではなく大人しくさせるという戦闘、回復は病院、武器はバットやフライパン、そして襲来する宇宙人……と、ドラクエのような「剣と魔法のファンタジー」とはまったく異なるデザインで、今も昔も異色の作品と言えます。

そんな中で特に素晴らしいのが以下の3点


①糸井氏の小粋なセリフ
ゲーム内のキャラのセリフは糸井氏が監修しているんですが、これが良いんです。「ようこそ〇〇の街へ」なんてつまらないセリフはほぼありません。

「人生はゲームよ。休んだり戻ったりも大事なのよ。」
「また泊まりに来てね。一人ぼっちで寂しいんだ。」
「あっ! おれと付き合うのがイヤなんだな…顔でわかる。もういい。おれとあんたはしょせん、他人だ。」
「…あのな、友達は大切にしろよ。そういう事だ。」

他のRPGではまず見かけない、ユーモアに富んだセリフが多く、これに魅せられた人は多いはず。


②音楽が素晴らしい
1も2も音楽が非常に重要な要素になっており、フィールドのBGM、戦闘のBGM、ダンジョンのBGMなども出来が良いんです。
特に1・2共に登場する「エイトメロディーズ」は素晴らしく、昔小学校の音楽用教材として楽譜が載っていた事もありました。


③考えさせられるストーリー
1も2も基本的には身の回りで奇妙な現象(ポルターガイスト現象やら隕石落下やら)が起きて、その謎を解明する為に冒険に出るというモノ。その道中で世界を巻き込む大きな波に飲み込まれていきます。
最初こそシンプルなものの、後半になるとプレーヤーにハッキリとした「物語」を明示しない事が増えていきます。特に1はその傾向が強く、ギーグの正体、マリアやジョージはどうなったのかなど、物語の根幹となる部分をハッキリ教えてくれません。

今でこそネットで様々な情報が得られ、それら根幹部分もハッキリ分かりますが、ゲーム自体からは分かりません。が、だからこそ考察の余地があり、いつまでも心に引っかかるわけです。


と、色々語ってきましたが、「MOTHER」シリーズは素晴らしいゲームであり、その1と2がセットになった本作は大変お買い得な商品だと思います。
が、プレミアがついており、15年以上前の、しかもアドバンスのゲームにも関わらず新品なら3万円、中古でも5,000円近くします。

でもハッキリ言えば「5,000円なら激安」です。5,000円で素晴らしい感動体験が得られるなら安いもんでしょ!


ゲーム好きでなくても是非プレイしてほしい、傑作ゲームです!



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