ブラックメタルなのにメロディアス!特異な音楽性は後続に大きな影響を与えた!

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スウェーデン出身のバンドDISSECTION(ディセクション)が1995年に発表した、彼らにとって2枚目のアルバムです。


さて、このバンド、色々と逸話がある事で有名です。
まず↑にも書いた通り、基本的な音楽性はブラックメタルなんですが、そこに非常に抒情的なメロディが入っているんです。メロデスとは明らかに違う、「メロディックブラックメタル」というジャンルの先駆けとなり、後に多くのフォロワーを生み出しました。

が、リーダーであったジョン・ノトヴェイト(Vo&Gt)が非常に厄介な人でして、95年にガチの悪魔崇拝団体に加入、96年に殺人ほう助の疑いで逮捕され懲役8年を言い渡されます。
出所後、活動を再開させますが、2006年に「やれる事はやった」と言って拳銃自殺を遂げるという、凄まじい経歴だったりします。
また、出所後に発売したアルバムが過去の音楽性とまったく違ったりと、音楽性も色々と曰く付きでした。


が、本作が素晴らしい作品である事は間違いありません。
前述したように「ブラックメタルに抒情的なメロディを導入する」というかつてない試み(本人が意図していたかは不明ですが)が見事に成功し、邪悪だけどメロディアスに聞きやすく、私は結構あっさりと聞けてしまいました。


Dissection - Night's Blood (Storm of the Light's Bane)


Dissection - Where Dead Angels Lie (Storm of the Light's Bane)


最近のメタルコアやメロデスを普通に聞ける人だったら、それほど聞きにくくはない、むしろかなり聞きやすい感じだと思います。

残念なのはリズムがややプログレッシブだという事。
シンプルに疾走したりはしてくれず、1曲の中に頻繁にリズムチェンジがあります。また、意外と疾走する部分は少なく、通して聞くと結構体感速度は低いです。


本作と前作「THE SOMBERLAIN」はブラックメタル、メロデス好きなら是非聞いてみるべき傑作だと思います。
リーダーの経歴はとりあえず置いておいて下さい(汗)。


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