私がゲームボーイを買ったきっかけとなったゲームボーイ初のRPG

sagaa

1989年にスクウェア(現・スクウェアエニックス)から発売されたゲームボーイ用RPGです。
ゲームボーイのゲームとしては初めてのRPGです。
今なお続く「サガ」シリーズの第一弾となる記念碑的なゲームでもあります。


さて、1989年、私はまだ小学生でファミコンを買ってもらうのがやっとでした。ソフトに関しても、月に1本買ってもらえるかどうかという感じでした。
なのでゲームボーイなどでとても買ってもらえる状況ではありませんでした。更に「ゲームばかりしているとバカになる、目が悪くなる」と母親がゲームに対してあまり良い印象を持ってなかった為、完全に夢でしたね。

なので、私がゲームボーイを買ったのは中学生に上がってからくらいだったと思います。親にはお願いせず、お年玉などを貯めて自分で買ったと記憶しています。で、一番最初に買ったのが本作でした(あと「テトリス」も買った記憶あり)。


本作を選んだ理由は何と言っても「携帯機でRPGが遊べる」というモノ。当時からRPG大好き人間だった私にとって、携帯機でRPGが出来るという事は、まさに憧れでした。


物語は人間・エスパー・モンスターの中から4人を自由に選び、塔を上り、頂上にあるという楽園を目指すというモノ。
「ファイナルファンタジーⅡ」のようにレベルの概念が無く、人間はアイテムでエスパーは突然変異、モンスターは敵が落とす肉によってパワーアップしていきます。

このようなステータスアップ方式や、全ての武器に「使用回数」がある事など、既存のRPGシステムとはかなり異なり、最初こそ結構戸惑いましたが、ゲームボーイという容量の少ないゲーム機の為、システムがシンプルだった事、そして前述した通り「携帯機でRPGができる」という楽しさが全てを上回り、最後まで夢中でプレイしました。

また、サガらしい殺伐とした雰囲気も既に本作から健在で、ストーリーを進める為に誰かを殺したり、キャラクターを交代させたい時に殺したり。
また「なんの ようだ!」とか「てめえの ようなやつが 1ばん むかつくんだよ!」と言った妙に乱暴なセリフも既に本作から健在でした。

勿論、今見たらチープこの上ありませんが、当時はそれでも胸躍ったのです。
逆に今はやり慣れ過ぎて、どんなゲームをプレイしても心躍る事は無くなってしまいました。またあの頃に戻りたい……。