女の子だらけだけど、実に真っ当な野球アニメ

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2020年4月から6月にかけて放送された野球アニメです。
「たまよみ」と読みます。「きゅうえい」じゃありません(汗)。

主人公・武田詠深は中学時代、捕手に恵まれず良い成績を残す事ができなかった。高校生になり、もう野球はやめようと思っていたが、幼い頃の友人山崎珠姫と再会し、再び野球を始める、という物語。

漫画雑誌『まんがタイムきららフォワード』で連載されている漫画をアニメ化した作品で、掲載雑誌から分かる人は分かると思いますが、美少女だらけの作品です。なんと、作品中で1人たりとも男性が出てきません。モブキャラにすら1人もいません。すごい徹底ぶりです。
とは言え、中身は実に真っ当な野球アニメで、萌え要素はほとんどありません。勿論、Hな要素も皆無です。

主人公の詠深が投手である事(しかも変化球が得意)、長打などに頼らない戦略重視の展開、舞台が埼玉県である事などから、個人的には「おおきく振りかぶって」に近いと思いました。


私、自分ではやらないくせに漫画やアニメのスポーツ作品は結構好きで、本作も1話を見て惚れてすぐに漫画を全巻集めてしまいました。
典型的ではありますが個性豊かなキャラクター達、1打席毎に綿密に計算される戦略、主人公ヨミちゃんのエースっぷりと、見所も多く、野球が好きな人ならみな楽しめるんじゃないかと思います。

個人的に好きだったキャラは大村白菊。打率こそ低いんですが、当たれば長打の確率が非常に高いキャラ。作中で見せたホームランは非常にカッコ良かったです。


欠点は何と言っても「作画が良くない」という事。
「これが令和のアニメなのか……」とガッカリする程、作画がひどい。特に複数の人物が1つの画面に出てくるシーンなどはかなり顔や体型の崩れが気になりました。
場面によってはCGを使っているシーンもあるんですが、むしろ顔のアップ以外は全部CGにして、そのCGのレベルを上げた方が良かったんじゃないかと思いますね。


良い所も多い作品ですが、気になる部分も多かった作品です。
野球好きならとりあえず一度は見てほしいなと思います。