新たなシリーズへと続く、外伝的作品

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2008年に日本ファルコムから発売されたPSP用RPGです。
毎回言ってますが、元はPS用ゲームとして2007年に発売。それに調整を加えたのが本作になります。

正式なナンバリングタイトルで、「SC」の半年後のお話です。が、中身的には「外伝」のような感じで、主人公はエステルではなく(SCに登場した)ケビンとリース。ストーリーも異世界「影の国」へと取り込まれてしまい、そこから脱出する話になっており、「軌跡」シリーズ自体のストーリーはほぼ進展しません。

本作の特徴は「キャラクター」を強く押し出している事。これまでの作品では補完しきれなかった各キャラクターのエピソードが多く、よりキャラクターに愛着が湧くのではないかと思います。
それ故に操作キャラクターも非常に多く、最終的には16人にもなります。個人的にはアネラスさんが可愛くて好きでした。まあ、どっからどう見てもサブなんですけどね(汗)。

システムもこれまでとは大きくは変わっていない為、これまでのシリーズをプレイしている人なら問題無く楽しめる作品だと思います。


本作を語る上で外せないのが、身喰らう蛇の執行者「殲滅天使レン」の過去を描いたエピソード「楽園の少女」です。
何故レンが身喰らう蛇の執行者になったかを描いたエピソードなんですが、これがまた酷い内容なんです。

PSP版ではかなりアヤフヤな言い方をして誤魔化してますが、パソコン版ではかなり細かく描写されており、ハッキリ言って胸糞悪いです。要は「頭のおかしな大人達が小さな子供を誘拐して(もしくは買って)ドラッグ漬けにして凌辱していた」という内容。そこにヨシュアとレーヴェがやってきてボロボロの彼女を引き取り、そして彼女は「殲滅天使レン」になりましたというお話です。

エステルやヨシュア、ケビンなど親族などが悲惨な目にあっている人物は軌跡シリーズでは結構いますが、当の本人がここまで悲惨な目にあっているのは珍しいでしょう。更に「性的被害を受けた」という設定はゲーム全体を見てもなかなかいないと思います。
可哀そうだとは思いますが。が、逆を言えばだからこそ、今後のシリーズで出てくるレンが気になってしまうんですけどね。えぐいとは思いますが、キャラクターを印象的にさせるという意味では最大の効果があったと思います。


プレイしていなくても、軌跡シリーズ全体のストーリーは把握できますが、その世界で生きるキャラ達をより感じる為には是非やるべき1作だと私は思います。