「空の軌跡」に続く「軌跡シリーズ」の第4弾!

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2010年に日本ファルコムから発売されたPSP用RPGです。
「空の軌跡FC」「SC」「3rd」に続く、軌跡シリーズの第4段目となります。


これまではリベール王国という国が舞台で、主人公はエステル・ブライトでした(「3rd」はケビンが主人公でしたが)。
今回はガラリと変わり、クロスベル自治州という国が舞台で、警察官のロイド・バニングスが主人公となります。他、仲間になるキャラクターは「空の軌跡」と一切被っていません。
リベールもクロスベルも「同じ世界」にある設定になっており、同じ世界のほぼ同じ時期に起こった別々の出来事を描いています。

システムは基本的には「空の軌跡」を踏襲したモノとなっていますが、フィールドアクションが出来たり、ファストトラベル的な事が出来るようになったり、戦闘がスピーディーになっていたりと、細かい部分が改善されており、全体的にプレイしやすいようになっていると思います。
個人的にはフィールドアクションが楽しかったですね。フィールド上で攻撃を当てる事で戦闘を有利に始める事ができ、更にレベル差があるとフィールド攻撃だけで敵を倒せます。これがメチャクチャ楽しい! その後のシリーズには必ずあるので、とても高評価だったんでしょう。それも納得です。
また、戦闘がスピーディになったのも大きい。「空の軌跡」シリーズはかなりトロいと感じていたので、これは嬉しかったですね。
総じて、システムだけで言えば「空の軌跡」よりもうんと良かったと思います。

キャラクターは主人公のロイドも好きだったんですが、何より相方であるエリィが可愛くて好きでしたね。これはやっぱり声を担当した遠藤綾さんのお陰もあるでしょう(笑)。好きなんだから仕方ない。


本作の売りはやはりストーリーだと思います。
舞台も主人公も変わった為、一旦お話は完全に別のモノになりますが、騒動の裏には「身食らう蛇」がいる事など共通点があり、また、お話はゼムリア大陸(軌跡シリーズの世界)全土に及ぶため、「空の軌跡」のお話も結構本作に関わってきます。
「空の軌跡」を楽しめた人ならば、本作は更に楽しめると思います。

ただ、それは逆を言えば「空の軌跡」をプレイしていないと分からない事も多いという事でもあります。ただそれは、その後の「閃の軌跡」なんかにも言える事ですが。軌跡シリーズは全部がガッチリ繋がっているので、それはもうしょうがない事だと思った方が良いでしょう。


最初に発売されたのはPSP、その後PCで発売されました。最初がPCではない軌跡シリーズは本作が初めて。
更にその後PSVita、PS4にも移植されたので、今やるならそっちの方が良いかもしれません。
ただ、PSP版は(もう古いというのもありますが)、中古ショップなどで恐ろしいほど安く売られているので、お財布が厳しいならPSPでもいいかもしれません。
ってか、何であんなに安いんだ?ww