「零」から続く、軌跡シリーズクロスベル編の完結!

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2011年に日本ファルコムから発売されたPSP用RPGゲームです。
前回ご紹介した「英雄伝説 零の軌跡」の続編となります。ちなみにタイトルは「あおのきせき」です。
ロイド達が活躍する軌跡シリーズは「零」と「碧」の2作のみです。


「零の軌跡」は舞台がクロスベルに変わり、主人公達も変わった事もあり、ちょっと「お披露目」的な意味合いの強い作品だったと思います。
お話は「零の軌跡」だけでシッカリと完結しており、軌跡シリーズ全体の敵となる「身食らう蛇」もそれほど出てきませんでした。
が、それに続く本作は、「身食らう蛇」が本格的に登場し、「軌跡シリーズ」全体に関わる事件が勃発する事になります。


戦闘システムなどはほとんど変化無し。操作キャラが増えた事で、絆イベント(要は個別のイベント)も増え、全体的にボリュームアップしていると思います。


そして何と言ってもストーリーでしょう。
前作において、イマイチあやふやな扱いだったキーアの正体が判明し、「空の軌跡」から張られ続けていた伏線もかなり回収、そして「身食らう蛇」も本格参戦し、これまた「空の軌跡SC」以上に大風呂敷を広げる結果になっています。
また、前作では「ご挨拶」程度(ってほど弱くはないですが)だったキャラクターの心情などにもかなり掘り下げられており、出自が猟兵団だったランディ、過去に人体実験を受けたティオなどはより愛着が湧きましたし、個人的にはロイドとエリィが明確に恋人関係になってくれたのは嬉しかったです。

ただ、私は元からエリィが好きだったので、彼女のイベントをソツなくこなして、ロイドとのラブラブイベントが見れたんですが、選択によってはそうはならない展開もあるらしいです。後で攻略サイトとかを見て初めて知りました(汗)。


また、本作は音楽も素晴らしい。
元々軌跡シリーズというか、日本ファルコムの作品は音楽の質も高い事で有名ですが、本作には私にとって軌跡シリーズ史上No1とも言える名曲があるんですよね。
それが「The Azure Arbitrator」(ジ アズール アービトレイター。訳すと「碧の調停者」)です。
ラスボス戦で流れる曲で、日本ファルコムらしいメロディックスピードメタル曲です。サビ部分で流れるコーラスが非常に壮大でカッコ良いんですよね。この曲の為だけに本作を買っても損はしないんじゃないかと思うくらいです。


「零の軌跡」と同じく、こちらもPSP版は恐ろしいほど安くなっており、今なら300円とかで買えてしまう所もあります。
本作単体ではなかなか楽しめませんが、良質なRPGである事は間違いないので、気になった方はぜひ手に取ってもらいたいです。