クッ…クサいよ! ママ、クサくてたまらないよ! な素晴らしいアルバムです。

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皆さん、「クサい」の意味、分かりますか? メタラーでも、若い人なら知らないかもしれないですね。
ヘヴィメタルにおける「クサい」という表現は「あまりにも哀愁漂うメロディを持つ」という意味で使われ、主に00年代の初頭辺りから使われるようになりました。

代表的なバンドはSONATA ARCTICACHILDREN OF BODOMRHAPSODY OF FIREなど。
もっとも、今ではRHAPSODY OF FIRE以外はイマイチ違う方向に進んでおり、今のSONATA ARCTICAやCHILDREN OF BODOMを「クサい」と表現する事はあまりありませんが。


さて、今回ご紹介するDREAMTALEも「クサい」とよく表現されるバンドです。フィンランド出身のバンドで、特に02年に発売された1stアルバム「BEYOND REARITY」は私が大悶絶した傑作アルバムです(と私は思っている)。

1曲目はイントロ。ピアノから始まり次第に楽器陣が絡んでくるお決まりのスタイル。「なんか来るぞ……」とここでもう期待感爆上がり。それくらい、ジワジワと来ます。
そしてそこから続く2曲目「Memories Of Time」! いきなりの大爆走! そして非常に分かりやすい哀愁のメロディが飛び出します。これが「クサい」という事なのです!
次もその次も、一度聴いたら忘れられない印象的なメロディと、心地良い疾走感、癖の無いヴォーカルと……良曲が目白押しです。

2曲目に勝るとも劣らない「Fallen Star」
ちょっと長いけどクサい「Heart's Desire」
女性ヴォーカルが超クサい「Call Of The Wild」
最後をクサく飾る「Farewell...」

もうね、どの曲も最高です!


確かにちょっと洗練されているとは言い難い感じはあります。演奏は決して下手ではないですが、もっとスリリングな演奏をするバンドはごまんといます。
限りなくA級に近いB級と呼べるのではないでしょうか?

とにかく、「クサいメタルとは何だ?」と聞かれたら答えはこのアルバムにあります。
今後、他の「クサいアルバム」もガンガン紹介していきたいと思います!

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